← ダッシュボードへ戻る
一、プロット
「死んだらこの部屋を毀ち、その材でわしの亡骸を焼け」——遺言が果たされぬまま140年残った一畳の書斎で、松浦武四郎の面影が三人の来訪者を空飛ぶ畳の旅に招く。全国六十六人の友が寄せた木片の物語を聞き集めるとき、来訪者自身が終わらなかった「勧進」の最後の寄進者になる。
物語の仕掛け(史実 → 駆動力)
- 史実: 古材に出所の印はなく、武四郎の帳面『木片勧進』だけが部屋を読み解く鍵
- 創作: だから翁は「聞き手」が現れるたび帳面を携えて戻る。語られない木片は、ただの木に戻るから
- 体験冒頭に配られる木片勧進帳=聞くこと=寄進。結びの反転「次は誰かに話してやってくれ。それがそなたの勧進じゃ」
序破急 × 7ビート(15分)
| 幕 | ビート | 内容 |
| 序 | ① 招待状(MR) | 現実の会場に翁が現れ、木片の招待状と勧進帳が舞い降りる |
| ② 時の門 | 表門(江戸城の古材の薬医門)をくぐり明治19年へ。「古い木は時を覚えておる」 |
| 破 | ③ 崖線の山道 | 徒歩の間合いで身の上話(16歳の家出・北海道命名※主観話法) |
| ④ 空飛ぶ畳 | 浮上→泰山荘全景→日本地図に66寄進地が灯り、光が一畳敷へ収束(見せ場) |
| ⑤ 木片勧進 | 天井高1.9mの極小空間。古材に触れると元の場所と時代が立ち上がる。勧進帳に朱印 |
| 急 | ⑥ 問答 | 囲炉裏端でマイク自由質問→生成AI武四郎が答える(実装済プロトタイプ) |
| ⑦ 遺言と帰還 | 「だが部屋は残った。……そなたらが聞いてくれた。もうただの木ではない」→現代へ帰還・勧進帳提示 |
学会デモは①②④⑤⑦を圧縮した3.5分版(同一資産の2部構成)。詳細プロットは plot.html / 台本は scenario-15min.md §8
二、現状(2026-07-15時点)
体験プロトタイプ(3系統稼働)
- WebXRショーケース: 演出11種(雲海/御柱/ニアミス/勧進帳/一畳敷実体化/実写ズームアウト ほか)。Quest 3 VR対応・畳デッキ搭乗・ブルーム
- PC版(Unity 6 + 3DGS): 通し体験+マルチユーザー基盤(ビーコン接続・キャリブ同期・Timeline同期)+疑似Quest複数台シミュレーション(無人E2E検証済)
- AI問答: STT(kotoba-whisper)→LLM→TTS チェーン実装・E2E成功
基盤・資料
- 知識ベース構築済(武四郎/泰山荘/記念館/制作フック — S級出典・表現配慮チェックリスト付き)
- 古材12話・寄進地の実座標/写真/3Dモデル(Meshy生成中)
- 論文は提出済み。学会デモはウメザワ氏実装、本プロジェクトは内製化・拡張トラック
三、TODOリスト
A. 権利・連携(最優先・外部待ちが発生するもの)
| 状態 | 項目 | 備考 |
| 要ユーザー | 湯浅八郎記念館へ権利照会(撮影/スキャン・図録利用・台本翻案・公開範囲・監修要否の5点) | 窓口: museum-office@icu.ac.jp(1通に集約可) |
| 要ユーザー | H.D.スミス『泰山荘』(1993) 入手 | 記念館窓口 ¥2,000。庭園・遍歴の未確定事項が解ける見込み |
| 外部待ち | 一畳敷 実3DGSデータ・撮影生データの所在確認 | ウメザワ氏側の可能性大(表門50万/一畳敷100万/敷地100万) |
| 要ユーザー | UnityGaussianSplatting_v10 フォークの出所確認+バックアップ | このPCにしか無いコミットあり |
| 本番前 | Wikipedia写真の個別ライセンス確認 / アイヌ表現の当事者監修判断 | チェックリスト整備済(content-hooks §6) |
B. コンテンツ制作
| 状態 | 項目 | 備考 |
| 進行中 | 演出1〜11の採用判定 → 本体ライドへ統合 | ショーケースで比較中(★10実写ズームアウト・★11組み上がりが有力) |
| 未着手 | 台本 v0.3 確定(遺言の告白3行・時の門ルール宣言を追記) | プロット反映。→音声収録の前提 |
| 要決定 | TTSルート決定 → ナレーション+古材12話の収録 | 候補: VOICEVOX宗麟(¥0) / AivisSpeech(¥0) / ElevenLabs($22/月) — 費用試算提示済み |
| キー待ち解消済 | VRM武四郎(Meshyアバター)生成 → uLipSyncリップシンク | Meshyキー確認済み。建造物12棟を生成中(アバターは次) |
| 未着手 | 勧進帳UI・タイムスリップ演出の本体統合 | 設計はシナリオ§5対応表に整理済み |
C. 技術
| 状態 | 項目 | 備考 |
| 要ユーザー(2分) | Unity HubでAndroid Build Support追加 → Quest 3 実機apk | Hub3系はCLI廃止のためGUIチェック1つのみ手動 |
| 未着手 | Meta XR SDK導入・パススルーMR導入のQuest実装 | PC版と同一プロジェクトで拡張 |
| $95判断 | ArUco位置合わせ本実装(OpenCV for Unity購入) | それまではコントローラ2点整合で運用可(実装済) |
| 未着手 | AI問答の本番化(Claude API化・武四郎声・遅延3秒目標) | プロトはclaude CLI+SAPIで動作中 |
| 未着手 | 300万スプラット性能計測ハーネス / 位置合わせ精度評価 | 論文の今後の課題=次回論文の材料 |
四、スケジュール(2026年7月〜11月)
7月8月9月10月11月
直近2週間(〜7月末)の決め事
- 演出の採用番号(ショーケース1〜11から。組み合わせ可)
- TTSルート(¥0のVOICEVOX/Aivis か 品質本命ElevenLabs)
- 権利照会メールの送付(文面はcontent-hooks §7の5点で用意可能)
- Android Build Support追加(2分)→ Quest実機トラック始動